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これは日記というか、何というか・・・気まぐれ記?
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最近、予定のない休みが続き、まぁぐうたらしてマス。
やはり、ワタシは出掛けないとダメみたいデス…
家でやるコトもあるのデスが、昔から切羽詰まらないとやらないのが性分なのデス(-_-)

カタツムリです@@@

今日はお仕事帰りに映画『アリスのままで』を見てきました。
言わずと知れた、今年のアカデミー賞でジュリアン・ムーアが主演女優賞を受賞した作品。


作品の主幹は、若年性アルツハイマー病と診断された女性の闘病生活。
良き夫と3人の子供に恵まれ、言語学者としてコロンビア大学でのキャリアを積んできた50歳のアリス(ジュリアン・ムーア)。
順調な人生に思えたある日、講義中に急に単語が抜け落ちたり、キャンパス内で迷ってしまったり、予定を忘れてしまうなど、今までにはあり得ないミスをおかしてしまい、神経科を受診。
そこで下った診断が若年性アルツハイマー病。
今まで当たり前のように手にしてきた能力が少しずつ失われていく恐怖の中で必死にもがいて、失敗しても周りから自分を取り繕い、どんどん孤独に追い込まれていく。
そんな中、アリスは仕事や家事のスキルなどあらゆるものを失っていく中で、夫に支えられ、わだかまりのあった次女に勇気をもらい、自分自身だけは見失わないように自分らしく必死に生きようとする。
そして、病は確実に進行していって、アリスは決断の時を迎える…
というお話。

ジュリアン・ムーアはこのデリケートな役どころを演じるにあたり、実際にアルツハイマー病の闘病者が入所している施設に行き、実体験を念入りに取材したとのコトで、ある意味、病を疑似体験するかのようなリアルな作品になっていマス。
病が進行していく過程で起こってくる症状や、いい日もあればわるい日もあって常に同じ状態ではないコトなど、日々臨床や教科書で見聞きしているものデスが、その時々の本人の気持ちや体験している世界が主観的に表現されているので、勉強にもなりマスし、支援する立場としてどう対応すべきなのか考えさせられマス。

若年性アルツハイマー病の患者さんとは実習で一度お会いする機会がありましたが、その方はすでに老年期を迎えていましたので、本当に発症した直後の本人や家族・周囲の苦悩は知り得ませんでした。
しかし、この作品を見て、若いがゆえに病気の性質上恥ずかしくて誰にも言えない孤独や、自分が変わるコトで家族や周囲の人の反応が変化するコトへの悔しさと焦燥感、今まで当たり前にしてきた仕事や役割を失う喪失感など、計り知れないものがあるというコトを目の当たりにしました。
また、知能が高い人ほど認知機能の低下をうまくカバーしてしまうため発見が遅れて進行が早まってしまうコトや、家族性の場合子どもに遺伝する確率は50%で、遺伝子を受け継いだ場合は100%発症してしまうコトなど、本当に酷い現実が待っているんだそうデス。
劇中でも、学生に人気があったアリスの講義が徐々に生徒から低評価を受けていき仕事をやめざるを得なくなったシーンや、長女のアナに遺伝子が見つかったと知った時にアリスが謝る姿はやるせなかったデス。

それだけに、アリスが次女リディアとともに作り上げたスピーチを、認知症の講演会で披露したシーンは感動しました。
毎日必死で記憶を繋ぎ止めている中で、自分というアイデンティティーは失われてはおらず、本来の自分らしくあろうと常に闘い続けているんだというコトを言っていて、どんな状況でも何に対しても、自分自身だけは見失わずに信じて闘っていくコトは出来るという力強いメッセージが込められていたように思いマス。
しかし、“バタフライ”がうまくいってしまっていたら、テーマが違っていたような気もしマスが…。


とにかく、どんな形でも一度見てみて頂きたい作品デス。
ジュリアン・ムーアの嘘臭くない振る舞いや表情の演技は一見の価値があり、ひとりでも多くの方に若年性アルツハイマー病を理解してもらえればと思いマス。


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