これは日記というか、何というか・・・気まぐれ記?
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「劇場で映画観てきたよ~」報告
ワタクシも大概すぐに人の批判をしてしまう性格デスが、そういうのって聞かされる方はマイナスのパワーをくらってしまって気分の悪いものデスね。
最近、反面教師が現れて、毎日その人の悪態を聞いて気分がムカムカしてたまりません。
ワタシも強い言葉は避け、人の批判ばかりしないようにしたいと思いマス( -_-)
カタツムリです@@@
本日、仕事終わりに映画を見てきました。
17時台からの回だったので猛ダッシュで(x_x)
『大統領の執事の涙』。
アイゼンハワーからレーガンまで7人の大統領に仕えた黒人執事のお話。
黒人執事の生涯を縦軸に、黒人がまだ奴隷同然に扱われていた1920年代~遂に大統領になる2000年代までを、実際に起こっていた人権運動や事件を横軸として描いていマス。
セシルは農園の使用人であった夫婦の間に生まれ、学校には行けず綿花畑の野良仕事をして育った。
まだ幼かった頃、農園の息子に母をレイプされ、父はそれに抗議をしようとして銃殺された。
白人が黒人を殺しても罪に問われなかった時代。
農園主の婦人は、少しばかり気の毒に思ったセシルをハウスニガー(黒人の家内の使用人の蔑称)として召し抱える。
そこでセシルは給仕の仕方から白人の言葉遣いなどを教わった。
やがて青年になったセシルは、このまま農園にいたらいつかあの息子どもに殺されると思い、農園を出て行った。
農園を出て行っても衣食住は安定せず、空腹で盗みに入ったホテルで働き始め、数年後ワシントンの一流ホテルでの職を得る。
妻と息子2人にも恵まれ、幸せをようやくつかんだように思えたが、そんな折、ホワイトハウスの財務担当の推薦で、ホワイトハウスの執事として働き始める。
やがてキング牧師を中心として自由民権運動が各地で展開され、成長した長男ルイスは人権運動に身を投じていき、何度も逮捕や命の危険に晒されていく。
セシルは白人に報復しても意味がなく、内側から白人を変えていかなければならないコトを知っていて、家族の心がバラバラになっていく中、執事として働きながら徐々にそれを成し遂げていく。
そして、年老いた執事が見た未来とは。
アメリカ史を今までほとんど興味を持って勉強してこなかったので、この作品を見ると20世紀のアメリカ史が復習出来マス。
そして、アメリカの人種差別の歴史とその渦中にあった先人たちの努力と苦悩を改めて知りました。
関係ないように過ごしてきたけど、実はまだまだ新しい過去で決して忘れてはいけない事実。
様々な大統領に仕えて、この問題に積極的に取り組んでくれた大統領もいればそうでもなかった人もいて、希望を持っては絶望するコトを繰り返し、ようやく手にした黒人執事の賃金アップ。
そして、職を辞してから息子の真意を知り、自分も実は同じ想いを抱えていたコトに気づき、息子と和解。
更にはアフリカ系アメリカ人初の大統領の誕生。
喜びは一塩だったと思いマス。
そういう意味ではとても感動的でした。
ただ何となく思い描いていた作風と違っていたというか、もう少し執事としてのカリスマ性が強調されて、それによってもう少し印象的に各大統領との絆が結ばれていく様が欲しかったというカンジですね。
とてもお勉強になる作品デス。
主役のフォレスト・ウィテカーが、執事の素朴で愛嬌のある人柄を好演していマス。
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