これは日記というか、何というか・・・気まぐれ記?
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日記
宮崎駿監督新作のジブリ作品“風立ちぬ”。
20日に公開となりましたが、まるっきりのファンタジーかと思ったら、実在する航空技術者である堀越二郎の半生を通して、昭和初期の若者が戦争や震災が起こったこの時代をどのように生きていたかを描いている作品だそうデス。
今までの宮崎駿監督のAlways的な作品といえばトトロだったりするワケで、やはりノンフィクションや生々しい現実を描くといえば高畑勲監督のオハコだと思っていました。
でも今回、そういうポジションを宮崎駿監督が担っているというコトでかなり異色な作品なのカナと思いマス。
堀越二郎さんが設計した飛行機が落っこちて大破したり、震災で空が赤くなってたり、恋人の菜穂子が結核を患っていて吐血したり、なんか予告を見ただけで衝撃を受けるシーンばかりでした。
ぜひ見てみたいと思いマス。
20・21日。
富士登山に行ってきました。
今回は弾丸ではなく、山小屋に一泊(?)するプランで、女子二人だったのでバスツアーを利用しました。
なので、朝7時くらいに新宿に集合して行きました。
談合坂SAで休憩を挟んで、約2時間半で富士山五合目に到着。
しかし、マイカー規制などしていなくて、土曜日というコトもあり、ものすごい混雑で駐車場に入るのに40分くらいかかりました。
今回も五合目から若干の息苦しさを感じたのデスが、バスの中で慣らされたおかげで前回ほどではありませんでした。
ようやくバスを降りて、ベースキャンプとなるお店に到着して装備を整えて、今回山小屋までのパーティが集まったのが13時頃。
そして、遅刻してきたガイドさんが到着して、注意事項を聞いて、五合目を出発したのが13時半。
いよいよあの長い道のりがスタートです。
天気はくもり時々晴れ。
五合目より下は雲がかっていましたが、五合目より上はガスるコトはなく、暑いくらいで時々雲が流れてきて涼しく感じられました。
呼吸苦は動くと感じられましたが、前回のように常時ではありませんでした。
ガイドさんの話では酸素を使うのは最終手段で、それを使うようになったら下山する必要があるとのコトで、基本的には深呼吸(腹式呼吸)とコマメな少量ずつの水分補給(いっきに飲むと血が薄まる)をしていくのだそうデス。
順調にいけば、今回利用する八合目の白雲荘までは4時間半ほどの道のり。
六合目までは順調で、このまま行けば夕方には山小屋に着いてご飯を食べて、6時間くらいは眠れると思っていました。
しかし…七合目に入ったところで恐ろしい光景を目にしました。
登山渋滞。。。
山小屋や岩場に差し掛かるたびに自然渋滞が多発して、進む気配がしない時すらありました。
休み休み進んでいると、七合目中腹付近から寒くなってきて、半袖でスタートしましたが薄い長袖を装着。
ガイドさんたちが声を出して、明らかに空気を読まずに立ち止まっている集団を動かしていき、ようやく徐々に進んできましたが、だんだん日が落ちてきて、綺麗な夕焼けが西の雲を色づけていました。
七合目は山小屋が7つあるとのコトで行けども行けども八合目には届かず、止まっている時間があると眠気が襲ってくるようになりました。
七合目は岩場が多くて、岩登りも足に負担となりました。
しかも、おそらく低血糖(空腹)だと思うのデスが足が前に出なくなり、気持ち悪くなってきて、お菓子を食べました。血糖が上がるとしばらくは調子が戻りました。
ようやく八合目に届いたところでウィンドブレーカーを装着。
かなり寒くなってきて風も出てきました。
八合目は岩場は少ないものの、深い砂の道が続き、これも足取りを重くさせました。
本八合目の手前、八合目の白雲荘まではまだ更に遠くて、ガイドさん同士が話してる内容を聞いていると気が遠くなるようでした。
披露困憊と再びの低血糖で、山小屋手前で足がかなり重くなっていました。
結局、山小屋に到着したのは20時前で、あたりはほぼ暗くなっていました。
ここでガイドさんとはお別れで、夜アタックは各自で行くというコトだったのデスが、この日は1万人もの人がご来光目指して登山をしているだろうとのお話で夜の登山渋滞が予想されるとのコトでした。
ワタシたちは急いで案内された寝床に荷物をおいて、急いで用意されたごはんを食べ、急いで就寝と夜アタックの準備を整えて、急いで布団に入ろうとしていると、21時前くらいだったか、勝手に電気を消され、強制的に就寝させられました。
寝床は二段になっていて、一つの段に10人くらいが肩を並べて雑魚寝をするようなカンジで、枕や布団はあるものの、どこまでが自分のものか分からないくらい入り組んでいました。
ちょっとでも頭を上げると頭頂を強打するような狭さでした。
ごはんは案の定カレーで、大盛ごはんにハンバーグが乗っていました。
極度の低血糖だったので、カレーでもバクバク食べてしまい、しかも次のパーティが来るのでさっさと食べなければならず、ほとんどかき込んでいました。
カレーだと胃もたれすると思っていましたが、胃腸が脅威の働きをしている状態だったので、胃薬と鎮痛剤を飲んで寝たら大丈夫でした。
しかし、胃腸症状より恐ろしかったのは周りがうるさくて寝られないコトと、寝汗をかくほどの熱さでした。
しかも、狭くて寝返りも打てないので仙骨部と踵部が痛くなってきて床擦れを起こさないように微妙に動いたり、肩が痛くて腕を上げたり、とにかく体が休まりませんでした。
1時に山小屋の人が起こしてくれるコトになっていましたが、我慢できなくて結局12時半には登山再開しました。
八合目をスタートした時はフリースパーカーにウィンドブレーカーで動いていると若干熱くなるカンジでしたが、曇りでも夜は風が更に強くて、しかも登山渋滞が相変わらず存在していたので、だんだん寒くて寒くて手がかじかんできました。
動いていればあったかくなるのデスが、止まるといっきに冷え、しかも九合目に近くなってくると気温も更に低くなってきたので、そのうち渋滞で前に進まなくなってくると、極度の寒さと強烈な睡魔を感じるようになってきました。
8,5合目で休憩し、ポテトチップスやらプリッツやらとにかくスナック菓子を食べまくり、体温と血糖があがると一時的には元気になるのデスが、渋滞しながら進んでいるとまた戻り、立って寝ながら進み、ふと顔を上げると頂上までにヘッドライトの灯りがジグザグジグザグジグザグ続いているのが見えて、ベテランのガイドさん付きのパーティは下山道から登っていたので、東の方にもヘッドライトの筋が伸びていました。
九合目をすぎたあたりで“凍死”の二文字がちらついてきて、「リタイア」の文字が喉元まで出掛かりました。
しかし、ある程度進むと歩みの遅い人を左に誘導するようになってきたので右から流れるようになり、動くと睡魔が軽減してきたので、がむしゃらに登りました。
そして、若干空が白んできたころ、頂上の鳥居が見えてきて、4時過ぎにトモダチと一緒に無事登頂出来ました!
あまりに精神的に辛かったので、ものすごいホッとして、登頂した達成感はひとしおでした。
目標通り、日の出には間に合って寒い中じっと待っていましたが、残念ながらご来光は雲に隠れて隙間から若干見えた程度で、みんなで一緒に「バンザ~イ」は味わえませんでした。
何はともあれ、無事に登頂出来ましたし、ホッとしました。
お鉢巡りをするにはちょっと時間を食い過ぎていて、仕方なく頂上で若干休んで下山するコトにしました。
頂上の山小屋で豚汁(800円ナリ)を食べましたが、その温かさがすごく嬉しくて、一味の入りすぎで辛かったデスが美味しかったデス(T_T)
5時半くらいから下山を開始。
砂の道をスキーして下っていきました。
途中、充電器のケーブルを忘れてきてしまった山小屋に立ち寄って無事にケーブルを取り戻し、更に下って8時20分ころにはベースキャンプに戻りました。
登山時間・計約10時間以上。
下山時間・約3時間。
総計登山時間・約13時間以上。
もうウンザリ( -_-)
前回よりもはるかにかかってしまいました。
五合目から頂上まで酸素補給なしで登れたし、気持ち悪さや頭痛を感じるコトなく行けたので、コンディション的には前回よりも良かったし携帯食やそれを食べるタイミングもつかめてきていたと思いマス。
おそらく全ての原因は“登山渋滞”。
登山で渋滞なんてするもんじゃないデスね…
ホント最後の方は、寒さと睡魔と精神力との闘いでした。。。
打ち勝って良かったデスが。
たまには自分自身を追い込むコトも必要デスね。
帰りはお土産を買って、温泉に行って、順調にスケジュールが進んだので17時過ぎには新宿に戻れました。
とても充実した2日間でした。
新宿から高速バスで帰りましたが、途中のサービスエリアでは上里あたりで上がっていた花火も見るコトが出来ました。
楽しかったデスが、苦しい修行のような旅でもありました。
三回目はまたしばらくいいカナ…
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