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これは日記というか、何というか・・・気まぐれ記?
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久しぶりに一人で映画観に行ってきました。
映画館が近くなったので大助かり☆

本日、鑑賞した作品は『あなたを忘れない』。
2001年1月26日、JR新大久保駅で酔っ払って線路に転倒した男性を助けようとして、韓国人留学生のイ・スヒョンさんとカメラマンの関根史郎さんが線路に侵入し、3人とも電車に轢かれてしまった、あの悲しい事故を題材とした作品デス。
この作品は、イ・スヒョンさんの人生を主に描いたもので、スヒョンさんの大元の生き方や随所に散りばめられたエピソードは事実であり、そこに少しばかりのフィクションが混ぜられて、とても切なくて美しい、でも爽やかな作品に仕上げられておりマス。

今回は亡くなられたお2人に敬意を表するとともに、自信を持ってこの作品を紹介したいと思いマス。
2007年、初めに観る映画がこの作品で良かったデス。

結末が分かっているだけに、Lastが悲しいものであるコトは分かっていたのデスが、久しぶりに、ホントに久しぶりに大号泣してしまいました(T_T)苦笑
こんなに号泣したのは・・・『クイール』以来か?
しかも一人で、ショッパナのシーンから泣いてしまいました・・・まぁ、それだけうまく感情移入できたわけだから、逆にトモダチと観に行ってたらこんなに素直に泣けなかったカモしれません^^;
まぁ、それは置いておいて。

スヒョン(以下、敬称略)の家族(両親、妹)は、絵に描いたような平和で温かいものでした。スヒョンはその中で素直に育ち、祖父や父が大阪で暮らしていたコトがあったため、その影響で日本に興味を持ち、日本に留学しました。
そして、大スキなロックやスポーツなどを通して、日本語学校のトモダチや日本人のトモダチと交友を深め、やがて「日韓交友の架け橋になりたい」という夢を抱くようになりマス。
でも韓国人というだけで妙な目で見られたり、冷たくされたりと、スヒョンの決意を揺るがすような出来事が多々ありました。
しかし、そんな中でも日本を嫌いになりたくないと思うのは、日本で出来た友人たち、そしてユリがいたから。
ユリはちょっと年下のストリートミュージシャン。その小柄で可愛いルックスと、魂を揺さぶる歌声が魅力的。
出会いは路上ライヴを見に来ていた時に、たまたま彼女の歌声に引きつけられていたら、彼女のバンドがチンピラ(?)に絡まれ、それをスヒョンが助けたのがきっかけ。
両親が離婚し、そりの合わない父親と仕事で関わっていたユリは、いつしか人を信用するコトを忘れていた。
しかし、スヒョンが家族の大切さや、自分の夢を大切にすることを身を持って教えてくれ、次第に2人は惹かれあっていきマス。
そして、ユリがスヒョンの支えもあって家族と和解し、プロデビューをかけたオーディションで歌おうとしていた時に、あの悲しい事故が起こりました。雪の夜でした。
スヒョンは事故/ユリのライヴ直前に「プレゼントがある」とユリにメッセージを残すのデスが、スヒョンさんが亡くなる直前、恋人に連絡していたコトも事実だそうデス。

もう、とにかくスヒョンとユリの恋が健全かつ爽やかで、たまに背景に伏線のように電車が通るのデスが、それが何とも憎らしく見える!!昨日・おとといとさんざんお世話になったくせに、あの鉄の塊がムカついてしょ~がない^^;苦笑
スヒョンとユリは、出会ってから明らかに付き合ってんじゃないの!?と思うほど良いカンジに見えるのに、ホントに付き合い出すのはしばらく時間が経ったあと。
でもその間もスヒョンがギターを弾いてセッションしたり、マウンテンバイクで名古屋から大阪まで行ったりと、確実に愛を育んでいたんデスねぇ。
ホント爽やかで、見ててかなりうらまましくなるほどの恋愛!
(一つ残念なのは、確か一度もお互いに「好き」というコトバは口にしてないんデスよねぇ。。ユリがスヒョンを「オッパ(親しみを込めた彼氏の呼び方)」と呼んだのが告白だったといえばそうなのデスが・・・ま、それだけ初々しい恋だったというコトで。)
それもこれもスヒョンが真っ直ぐで、人に何かを与えるような徳のある人物だったためでしょ~。
だからこそ、最期の悲しい結末は大号泣しマス。胸が張り裂けそうになるとはこういうコトなんデスね。。。

ラスト、スヒョンと関根さんが線路に飛び降り男性を助ける時、ちょっと「う???」と思うところがありマス。
スヒョンは、向かってくる電車に両手を広げて何かを叫ぶんデス。ワタシはこれを「何の演出だ!?こんな時間あるんならホームに上がれよ・・・」と、少し残念な気持ちで見ていたのデスが、実際、目撃者の証言で「最期の7秒間」があったのだそうデス。それは、例え止められないと分かっていても人を置いて自分だけ助かることは出来ない、何とか助けたいというスヒョンさんの思いやりが、電車を止めたい!!というただその一身で起こさせた行動だったのデス。
ホントにどうして人のためにここまで出来るのか。
スヒョンさんの両親は後に「普通の人間なら当たり前です」と言われたそうデス。
素晴らしいデス。その勇気、その潔さ、普通の人間には真似出来ません。

この映画の魅力は他にもあり、まずキャストが良かったデス!
スヒョンさん役のイ・テソン。どうも他にも候補がいて、中にはグォン・サンウとかいたらしいのデスが、そんなワタシでも知っている俳優さんがやるより、あまり名の知れていない新人さんがやる方が、変な先入観が無くて良かったデスね。大正解だったと思いマス。イ・テソンは初めて見るのデスが、かなり爽やかな好青年で、183cmの長身、言うことナシです(ノ ̄_ ̄)ノ年下なのが痛いけど^^;
それにユリ役のマーキー。小柄で可愛らしい声してて、演技はもう一頑張りってトコでしたが、まぁミュージシャン(HIGH and MIGHTY COLOR)が本業デスから許しマス。初々しくて良かったし。

それから、歌!! 
劇中に流れるHIGH and MIGHTY COLORとかの歌も、歌詞からスゴイ良くて、ワタシにしては珍しい、穏やかな曲調の歌ばかりなのデスが捨て曲無かったデス!
ワタシは映画の最後だけ取って付けたように流れる歌があまり好きじゃないのデスが、槙原敬之氏の歌も素晴らしかった。
まぁ、よく考えたらこの作品はイ・スヒョンさんと関根史郎さんの2人に捧げられたものなのに、スヒョンさんを中心に描かれているので、槙原さんの歌がなければ「関根さんは??」ってカンジになってしまうので、接着剤のような役目にもなってるのカナと思っておりマス。
歌詞・曲どれをとっても心にジーンと訴えかけるものがあり、鳥肌が立ちマス!
思わずOST購入してしまいました^^;ショウドウテキ
今、ワタシの車の中は、生まれて初めてマッキーの歌がリピートされていマス。そのうち着メロ(着うた)にもなるでしょ~。
何より歌詞をじっくり聞いていると、お2人の勇姿が自然と思い出され、映画の余韻を味わい続けることができ、あの事故を忘れずにいられるような気がしマス。
実際、歌を聴いていると自然と涙が出て、車の中で泣きながら家に帰りました。
ここで槙原敬之氏がインタビューで答えていた、曲に込めたメッセージを紹介。(※パンフレットより抜粋)
『人は心に描いたものへ向かう性質を持っていると僕は信じているし、彼の生き方を知ることが、いつか知らずとも僕らの心の羅針盤になれば・・・』
『悲しい結末ではありますが、不思議と希望の光を感じることができるのは、きっと彼の生き方そのものが愛に満ちた温かい、強い光を放っているからだと思います。~中略~「光~あなたを忘れない」はこの映画になるべく忠実なものになるよう、心を込めて創りました。』
だそうデス。

ホント、必見&必聴デスよ!!!

お2人のご冥福をお祈りするとともに、素晴らしい勇気と思いやりを示して下さったコトに感謝致しマス。

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