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これは日記というか、何というか・・・気まぐれ記?
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本日、仕事帰りに映画見に行って来ました。
最近、仕事終わりで映画を見に行くのがだんだんキツくなっている現実が・・・( ̄△ ̄;)
疲れるというよりは、眼精疲労と暑さで頭痛がするんデスよねぇ・・・これも老化現象でしょか^^;?


さて、そんな中鑑賞してきたのは『セントアンナの奇跡』。
以前にも書き込みましたが、日比谷まで『ミーシャ~ホロコーストと白い狼』を見に行った際、予告編でやっていて興味を持ち、地元の映画館でも上映されるというコトで、見に行って来ました!

例によって、戦争映画デス。
ワタシは歴史が苦手で、勉強はまったく出来ませんでした。
なので、映画はそんなワタシの教科書みたいなものになっていマス。
今回もこの映画を見て、いっぱい新たな史実を知るコトが出来ましたし、無知なために映画を見ているだけでは意味が分からなかった部分はパンフレットを読むコトで改めて知るコトとなりました。

この作品は、1983年、極平凡な郵便局員が切手を買いに来ただけの一般市民の男を突然射殺するところから始まりマス。頑なに何も語ろうとしない郵便局員。郵便局員の家宅捜索をすると、クローゼットから40年前にナチスが爆破した橋の残骸で、40年もの間行方不明になっていた貴重な彫像が発見されマス。
そこには、約40年前、第二次世界大戦中にイタリアのトスカーナで起こった事件が関わっていました。
この作品は“バッファロー・ソルジャー”と呼ばれた黒人部隊の兵士たちを通し、ナチスとアメリカ軍との攻防の末に起きた奇跡と、その40年後に再び起きた奇跡を描いていマス。
そして、その中で、イタリアの最前線で実際に行われた“セントアンナの大虐殺”も描かれていマス。

この作品が、今のタイミングで世に出されたのは、やはり黒人初のバラク・オバマ米大統領が誕生したコトが大きかったようデス。
監督のスパイク・リー氏はオバマ大統領の熱烈な支持者で知られているとのコト。
でも、この作品を見るとその理由が痛いほど分かりマス。
いかにオバマ氏が大統領になったコトが、アメリカ史上の中で意義のある尊いコトか。
1862年にリンカーン大統領が奴隷解放宣言をしても、実際には1971年までは黒人には投票権はなかった。
その実態がこの作品には描かれていマス。

“バッファロー・ソルジャー”とは、実際に存在した第92歩兵師団のコトで、アメリカが危険とされる地域に白人部隊を送り込む前に、捨て駒的に送り込んだ部隊だったそうデス。
作品中でも冒頭から、無碍に黒人兵士は最前線に足を踏み込んで命を落とし、敵の位置情報を基地に知らせて砲撃を要請しても、そのポイントを白人の大佐は信じず、適当な場所に砲撃命令を出して更に見方の黒人兵士が命を落とす結果になっていました。(『プライベートライアン』のようなかなりリアルな映像で表現されていました。)
黒人の兵士たちは、祖国のために戦っているのに祖国に裏切られているという現実とのジレンマと直面しながら戦っていたそうデス。

白人大佐の無謀な作戦で孤立した4人の黒人兵士が中心に描かれていて、その一人はあの郵便局員でした。
4人は途中一人の少年を助け、怪我をした少年をトスカーナの街まで運び、そこのイタリア人たちを守るという名目で半ば強引にそこに滞在するコトになりマス。
少年には見えない影と話をしたり、壊れていた無線機を直してしまったりと、不思議な力がありました。
そして、少年と交友を深めていく中で、次第に明らかになっていくもう一つの史実・・・。
それが“セントアンナの大虐殺”デス。
1944年8月12日。ナチスはパルチザンの頭領の居場所を突き止めるために、罪のない560名ものイタリア市民をセントアンナの教会前で虐殺し、火を放ちました。
その多くは女性・子供・老人で、牧師も真っ先に撃たれました。
少年はその時の生き残りという設定デス。
少年はまだ幼いというコトもありマスが、それでも少し幼児退行しているようなカンジで描かれていマス。
最初、そのカンジは違和感がありましたが、物語が進むにつれ、そして史実の内容を知るにつれ、それがどんな意味を持っているのかがよく分かりマス。
少年はその奇跡的な力で兵士達の運命を導いて行きマスが、少年もまた兵士たちに精神的に救われていきマス。それはラストに丁寧に描かれていマス。

何の知識もなく映画を見ているだけだと、2時間半という長さの作品の中で少し間延びしてくる部分が出てきマスが、史実を知った上で物語が進行していくと、全ての点が線でつながり、納得できマス。
そして最後に、郵便局員が何者かが保釈金を積んだコトで保釈され、その後に起きる奇跡的な瞬間。
ラストは感動しました!

パンフレットで史実を知った今、その上でもう一度見直してみたいと思う作品デス。
今年はいろんな角度から描かれている、第二次世界大戦とその爪跡をテーマとした作品を見ていマスが、この作品が描いている史実も知るべきだと思ったし、知った今とても感慨深いものが残りました。

黒人兵士役の役者さんや少年役の子など、あまりワタシの中ではポピュラーではない俳優さんが出演していマスが、それがまた変な先入観を与えず良かった気がしマス。


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