これは日記というか、何というか・・・気まぐれ記?
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「劇場で映画観てきたよ~」報告
本日、二本目。
映画『永遠の0』を見てきた。
百田尚樹の同名小説を映画化したもので、主演・岡田准一。
出演・井上真央、三浦春馬、夏八木勲、風吹ジュン、田中泯、浜田岳、橋爪功など豪華俳優陣。
監督は『Always三丁目の夕日』などで知られる、山崎貴。
祖母の死をきっかけに、自分には血縁関係にある実の祖父が存在するコトを知った青年(三浦春馬)が、祖父(夏八木勲)の頼みでフリーライターの姉(吹石一恵)とともに実の祖父について調べていく。
実の祖父・宮部久蔵(岡田准一)は、海軍航空隊に所属し、特攻隊としてその最期を迎えている。
しかし、当時の宮部を知る存命している方々に話を聞いていくと、皆、口を揃えて「海軍一の臆病者」と宮部を罵る。
実の祖父の人物像にガッカリしていたところ、ゼロ戦搭乗員だった景浦(現代・田中泯)と井崎(現代・橋爪功)に出会い、宮部は実は右に出る者がいないほどの卓越した飛行技術の持ち主だったコト、そしてその技能と地位を駆使して次世代を担う若者たちを生かそうと必死になっていたコトを知る。
また、当時は口に出せば死にも値する“残してきた妻と娘のために絶対に生きて帰る”という信念を堂々と主張し、家族を心から愛していたコトも。
しかし、本当の祖父を知っていくうちに、“なぜ祖父は特攻を選んだのか”という疑問はますます深まり、そして同時に“今の自分は祖父に恥じない生き方が出来ているのか”という恥じらいと後悔の念が沸き上がってくる。
果たして、宮部はどんな経緯で特攻を選んでいったのか。そして、そこに隠された真実とは?というお話。
過去パートでの主人公である宮部久蔵は特攻隊として亡くなられているという事実が先にあるので、もう序盤から会場中がすすり泣きでした(T_T)
宮部が、どれだけ家族やこれから明るくなるであろう未来を担う若者たちを大切に想っていたか、そして、その大切なものを守るために努力し妥協を許さなかった事実が明らかになっていき、宮部の言葉の一つ一つが胸を打っていくんデスね。
特に原作にはない家族との再会シーンでは、宮部と松乃(井上真央)との微笑ましい夫婦像が描かれていて、余計に切なくなっていきマス。
宮部が特攻を選び気持ちが穏やかになっていく様や、宮部と大石(過去・染谷将太)が搭乗機を交換するシーン、そして宮部が大石に託した手紙を松乃が受け取るシーンなど、終盤になると涙が止まらなくなってしまい、会場中が声を押し殺して泣いているカンジでした。ワタシももちろんそのひとりで、久々に頭が痛くなるくらい号泣してしまいました。
作品中で大石(現代・夏八木勲)も言っていましたが、あの時代、このようなドラマはたくさんあって、多くの人が身も心も削って必死に、でもお互いの愛を忘れずに生きていたんだと思いマス。
当時、戦争は国を豊かにする手段だったのカモしれませんが、勝とうと負けようとそこには多くの尊い犠牲があって、これは決して繰り返してはならない人間の最大の過ちなんだという事実を突きつけられマス。
そして、そのコトを決して忘れてはいけないコトも。
奇しくも今年、『風立ちぬ』においてゼロ戦の製作者サイドの物語を見るコトになり、『風立ちぬ』では飛行機造りが美しい夢として描かれ、戦争の道具としての側面にはあまり触れられていませんでした。
しかし、ゼロ戦が間違いなく若者の命を奪い去っていったという事実も直視しなければならないデスし、ゼロ戦製作者も夢実現の部分もあったにせよ、政府からの無謀な要求に応えなければならないという板挟みにあっていたはずだというコトも忘れてはいけないのだと思いマス。
また何より、岡田准一を始めとするキャストの演技がホントに丁寧にそのキャラクターを表現していて、特にやはり岡田准一の感情表現は素晴らしかったデス。
信念に基づいて前向きに敵と戦っていたころから、目の前で教え子たちが特攻によって命を落としていく現実を受け入れられず鬱になっていく様子、そして、特攻を志願したコトで肩の荷が降りて穏やかな表情になっていく様子がとても繊細に演じられていました。
そして、特攻で敵の空母に突っ込んでいくラストの最期の真っ直ぐで潔い表情がたまらなかったデスね…。
また宮部久蔵というキャラクターも、ただの博愛主義者というあの当時では現実離れしたものではなく、家族を大事に想い、戦う意味を見出せずにいるものの、敵を落とす最良の策を考えているところが現実的でした。
このような史実に基づく重いテーマについて感銘を受けていながら、若干不謹慎カモしれませんが、ゼロ戦での戦闘シーンは迫力とリアリティがあってカッコ良かったデス。
飛行シーンにかかる音楽も、緊迫感とスピード感を感じる高音(バイオリン等弦楽器)と、敵の恐怖感と威圧感を感じる低音(チューバ等管楽器)が戦闘の激しさを演出していて、鳥肌が立ちました。
CGとか全く気にならず、ただただ搭乗員の心情と戦局にハラハラするコトが出来ました。
セットや機体への細部の作り込みや、キャスティング、キャストたちの工夫点など、パンフレットで読んだので、もう一度改めて見直してみたいデスね。
夏八木勲さんの遺作というのも感慨深いデスしね。
いや、年明けにもう一度見に行く可能性は高いデスね( ̄∇ ̄)
今でも最後のエンドロールで流れるサザンオールスターズの“蛍”が頭を回っていマス。
ぜひ劇場で見てみてもらいたい作品デス!
(追記)
本日鑑賞してきた2本の作品は、偶然にも主人公が自ら命を落としてしまう物語。
でも、自分の意思に反して死を選ばなければならなかった宮部は無念だったと思いますが、自分の信念を貫き通すために死を受け入れた利休は不幸せではなかったのカモしれませんね。
映画『永遠の0』を見てきた。
百田尚樹の同名小説を映画化したもので、主演・岡田准一。
出演・井上真央、三浦春馬、夏八木勲、風吹ジュン、田中泯、浜田岳、橋爪功など豪華俳優陣。
監督は『Always三丁目の夕日』などで知られる、山崎貴。
祖母の死をきっかけに、自分には血縁関係にある実の祖父が存在するコトを知った青年(三浦春馬)が、祖父(夏八木勲)の頼みでフリーライターの姉(吹石一恵)とともに実の祖父について調べていく。
実の祖父・宮部久蔵(岡田准一)は、海軍航空隊に所属し、特攻隊としてその最期を迎えている。
しかし、当時の宮部を知る存命している方々に話を聞いていくと、皆、口を揃えて「海軍一の臆病者」と宮部を罵る。
実の祖父の人物像にガッカリしていたところ、ゼロ戦搭乗員だった景浦(現代・田中泯)と井崎(現代・橋爪功)に出会い、宮部は実は右に出る者がいないほどの卓越した飛行技術の持ち主だったコト、そしてその技能と地位を駆使して次世代を担う若者たちを生かそうと必死になっていたコトを知る。
また、当時は口に出せば死にも値する“残してきた妻と娘のために絶対に生きて帰る”という信念を堂々と主張し、家族を心から愛していたコトも。
しかし、本当の祖父を知っていくうちに、“なぜ祖父は特攻を選んだのか”という疑問はますます深まり、そして同時に“今の自分は祖父に恥じない生き方が出来ているのか”という恥じらいと後悔の念が沸き上がってくる。
果たして、宮部はどんな経緯で特攻を選んでいったのか。そして、そこに隠された真実とは?というお話。
過去パートでの主人公である宮部久蔵は特攻隊として亡くなられているという事実が先にあるので、もう序盤から会場中がすすり泣きでした(T_T)
宮部が、どれだけ家族やこれから明るくなるであろう未来を担う若者たちを大切に想っていたか、そして、その大切なものを守るために努力し妥協を許さなかった事実が明らかになっていき、宮部の言葉の一つ一つが胸を打っていくんデスね。
特に原作にはない家族との再会シーンでは、宮部と松乃(井上真央)との微笑ましい夫婦像が描かれていて、余計に切なくなっていきマス。
宮部が特攻を選び気持ちが穏やかになっていく様や、宮部と大石(過去・染谷将太)が搭乗機を交換するシーン、そして宮部が大石に託した手紙を松乃が受け取るシーンなど、終盤になると涙が止まらなくなってしまい、会場中が声を押し殺して泣いているカンジでした。ワタシももちろんそのひとりで、久々に頭が痛くなるくらい号泣してしまいました。
作品中で大石(現代・夏八木勲)も言っていましたが、あの時代、このようなドラマはたくさんあって、多くの人が身も心も削って必死に、でもお互いの愛を忘れずに生きていたんだと思いマス。
当時、戦争は国を豊かにする手段だったのカモしれませんが、勝とうと負けようとそこには多くの尊い犠牲があって、これは決して繰り返してはならない人間の最大の過ちなんだという事実を突きつけられマス。
そして、そのコトを決して忘れてはいけないコトも。
奇しくも今年、『風立ちぬ』においてゼロ戦の製作者サイドの物語を見るコトになり、『風立ちぬ』では飛行機造りが美しい夢として描かれ、戦争の道具としての側面にはあまり触れられていませんでした。
しかし、ゼロ戦が間違いなく若者の命を奪い去っていったという事実も直視しなければならないデスし、ゼロ戦製作者も夢実現の部分もあったにせよ、政府からの無謀な要求に応えなければならないという板挟みにあっていたはずだというコトも忘れてはいけないのだと思いマス。
また何より、岡田准一を始めとするキャストの演技がホントに丁寧にそのキャラクターを表現していて、特にやはり岡田准一の感情表現は素晴らしかったデス。
信念に基づいて前向きに敵と戦っていたころから、目の前で教え子たちが特攻によって命を落としていく現実を受け入れられず鬱になっていく様子、そして、特攻を志願したコトで肩の荷が降りて穏やかな表情になっていく様子がとても繊細に演じられていました。
そして、特攻で敵の空母に突っ込んでいくラストの最期の真っ直ぐで潔い表情がたまらなかったデスね…。
また宮部久蔵というキャラクターも、ただの博愛主義者というあの当時では現実離れしたものではなく、家族を大事に想い、戦う意味を見出せずにいるものの、敵を落とす最良の策を考えているところが現実的でした。
このような史実に基づく重いテーマについて感銘を受けていながら、若干不謹慎カモしれませんが、ゼロ戦での戦闘シーンは迫力とリアリティがあってカッコ良かったデス。
飛行シーンにかかる音楽も、緊迫感とスピード感を感じる高音(バイオリン等弦楽器)と、敵の恐怖感と威圧感を感じる低音(チューバ等管楽器)が戦闘の激しさを演出していて、鳥肌が立ちました。
CGとか全く気にならず、ただただ搭乗員の心情と戦局にハラハラするコトが出来ました。
セットや機体への細部の作り込みや、キャスティング、キャストたちの工夫点など、パンフレットで読んだので、もう一度改めて見直してみたいデスね。
夏八木勲さんの遺作というのも感慨深いデスしね。
いや、年明けにもう一度見に行く可能性は高いデスね( ̄∇ ̄)
今でも最後のエンドロールで流れるサザンオールスターズの“蛍”が頭を回っていマス。
ぜひ劇場で見てみてもらいたい作品デス!
(追記)
本日鑑賞してきた2本の作品は、偶然にも主人公が自ら命を落としてしまう物語。
でも、自分の意思に反して死を選ばなければならなかった宮部は無念だったと思いますが、自分の信念を貫き通すために死を受け入れた利休は不幸せではなかったのカモしれませんね。
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