これは日記というか、何というか・・・気まぐれ記?
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「劇場で映画観てきたよ~」報告
お仕事帰りに映画見てきました。
もちろん明日もお仕事なのでレイトではなく、本日ファーストデーだったので定時で上がってダッシュで18時の回で(^◇^;)
カタツムリです@@@
本日鑑賞したのは、『舟を編む』。
本屋大賞に選ばれた、三浦しをんの同名小説が原作。
松田龍平・宮崎あおい主演。
オダギリジョー、小林薫、加藤剛、池脇千鶴など、豪華俳優陣出演。
玄武書店の辞書編集部は、国語学者の松本の下、“大渡海”という辞書を作成していたが、ベテラン編集長の荒木の定年退職を目前として、新しい人材を探していた。
荒木に代わる編集者は現れないと思っていた矢先、馬締という営業部で冴えない社員が浮上。根っからのマジメな上に、周りからは変人呼ばわりされている彼だったが、実はことばの意味について深い見聞を持つ、言語オタクだった。
かくして、ムードメーカーで他部署との潤滑油的な役割をしている西岡と松本、パートの佐々木、馬締によって、“大渡海”の編纂が始まった。
“大渡海”は現代の生きたことばを収録したもので、他にない辞書だった。
しかし、その編集は果てしない航海の始まりだった。
“舟を編む”とは、辞書を無限に広がることばの海を渡る一艘の舟と考え、その船を編む(作る)という意味だそうデス。
ことばは無限に生み出されては、やがて自然に消えていく、まるで人間の一生のようなもの。
その一部を捉える作業が辞書作りなワケで、ことばの全てを網羅するコトは不可能デス。
辞書って、あまりにも身近に当然のようにありマスけど、その作成には果てしない時間がかかっていて、作成に一生を費やしている人もいるんデスね。
大変な作業だと思いマス。
でも劇中で、馬締や松本たちが用例採集や語釈執筆をとても生き生きとしているのを見ていると、すごく楽しい作業のように思えてくるし、実際文章を考えるのが好きなので、すごく魅力的に感じました☆
何より、自分の長所や専門分野を生かして、一生を捧げるものとして覚悟を決めて行える生業があるというコトに、とても感激しましたし、うらやましくも思いました。
そして、ただ辞書作りにスポットを当てているだけでなく、この作品はことばの持つ力も捉えていマス。
馬締(松田龍平)が香具矢(宮崎あおい)に告白するシーンは、手紙ではなく口で想いを伝えてほしいと迫る香具矢に、馬締が戸惑いながらほんの一言「好きです」と言うだけなのデスが、グンと想いが伝わってくる暖かいシーンになっていマス。
メールがコミュニケーション手段の主流となっている現代、いかに人の目を見て自分の思いや主張を伝えるコトが大事かが伝わってきました。
ワタシも自分自身ことばで言ってもらわなきゃ気持ちが分からないと思っているくせに、自分の気持ちはなかなかことばで表せないので非常に心に突き刺さりました。
また同時にワタクシの今のお仕事は、そのことばを主に口頭で伝えるコトに困難を生じた方を対象として関わらせて頂いていマス。
話し言葉・書き言葉以外にもノンバーバルなコミュニケーション手段も大切にしていマスが、やはり患者さん自身は究極病前と変わらない口頭でのコミュニケーションスキルを取り戻したいのだと思いマス。
それは本当に当然なコトだと思いマスが、同時に上記のことばの無限性を考えると無力感を感じざるを得ません。
それでも、ほんの少しでもそのお手伝いが出来るコトは素敵なコトなのカモしれないと思え、今のお仕事を選択した時の気持ちを思い出しました。
未だに一生の生業とする覚悟は出来ておりませぬが(^_^;)
また、この作品の魅力は登場人物たちのキャラクターにもありマス。
松田龍平演じる馬締は、いつもは影のあるちょっとつかみ所のない役が多かったデスが、馬締の一見すると変人っぽい、でも実はすごく思慮深くて熱いモノを持っているキャラクターを好演していて、新鮮でした!
仕事に対しては明るさ・勤勉さ・情熱、恋愛に対しては初々しさ・誠実さがうまく出ていて、とても可愛かったデス。
また、宮崎あおいとの夫婦像もほのぼのとしていて良かったデス。
そして、個性的な役柄の多いオダギリジョーもほど良い存在感で、良い塩梅に平凡なお調子者だったのが良かったデスね。
ワタクシはこの作品の世界観好きデス。
ぜひどんな形でも見てもらいたい作品デス。
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