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これは日記というか、何というか・・・気まぐれ記?
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お仕事帰りに映画見てきました。
最近、職場にワタクシの中で勝手に“師匠”と崇めさせて頂いている存在がいまして。
その師匠がワタシが「見てみたいなぁ~、時間見つけて行ってみるかなぁ。でもなかなか調子と気分が追いつかないなぁ」なんて思っていた作品をどんどん制覇していて、これはワタシも行かねば!と思い直しまして、積極的に見に行くコトにしました。

しかし、日曜はモールがものすごい混雑!
そのせいとは言いませんが、駐車の際、Vスケくんをジョリッとしてしまい、ショック(T_T)
Vスケくんの黒いボデ~が白みを帯びて、確実に傷ついてるんデスよねぇ…( -_-)
ワックスでフキフキしたら少しはマシになるでしょ~か(>_<)



さて、本題デスが。
今回鑑賞した作品は『リンカーン』。
今年のアカデミー賞で主演のダニエル・デイ=ルイスが主演男優賞に輝いた、S・スピルバーグ監督の話題作。

この作品では、奴隷解放を巡って勃発した南北戦争の最中、再選を果たしたエイブラハム・リンカーン米国大統領が、本当の意味での奴隷解放を実現するために奔走し、ついに合衆国憲法修正第13条を下院において可決させ、南北戦争が事実上集結するまでを描いていマス。

はっきり言って、リンカーンについてはアメリカの大統領で、奴隷解放宣言をして、最終的には暗殺された人物とだけしか知りませんでした。
でもこの作品で描かれているリンカーンは、知性的でユーモアがあり、基本的には穏やかなトーンで冷静かつ真摯に目の前の問題に取り組み、強い態度が必要な時は主張したりと、メリハリのある空気感を作れる人。
演説だけでなく普段の会話からして詩を口ずさんでいるかのようなスマートな語り口調で、周りの人間の心を動かす才能があり、とても魅力的デス(*´∀`)
一国のリーダーがあのような人物だったら、おそらくもっと多くの人が政治に興味を持っていると思いマス!
劇中でリンカーンが通信士に「我々はこの時代に生まれるべきだったか?」と問う場面があり、通信士は「我々はともかく、あなたは生まれるべきだったと思いマス」と答えるのデスが、まさにその通り。
あの時代に奴隷解放という大改革はリンカーンのような人物でなければ成し得なかったし、むしろ、今の時代のどの国にも必要だと思いマスし、うらやましく思いマス。
D・デイ=ルイスが主演男優賞を受賞しただけあって、リンカーンというキャラクターをとても魅力的に演じていて、見ていてほれぼれしてきてしまうほど、引きつけられました。

2時間40分という大作で、台詞は多いし、内容的にも時々分かりにくいところもあって、しかも伝記なので大方の結末も知っていたのデスが、まったくあきたりしませんでした。
たぶん、リンカーンの偉業や魅力的な人間像だけが描かれていたならつまらなかったと思いマス。
リンカーン自身もどこか欠けた人間で、悪妻と言われた妻とのすれ違いや息子との確執など家庭の問題も抱えていて、夫・父としての苦悩も垣間見られたし、聖人ではなく、修正第13条を可決させるために民主党員の買収や南部の使節団との交渉を引き延ばしなど、権力もうまく行使したコトがとても人間的で、更に興味を引かれました。

また、スピルバーグ監督が心底尊敬していた人物だけあって、下準備に10年以上を費やしてリンカーンという人物を掘り下げていったとのコト。
スピルバーグの戦争映画といえば目を背けたくなるようなリアリティというイメージ。
この作品でも南北戦争によって多くの命が奪われましたが、いつものようなリアルさは控えめで、リンカーン自身にスポットが当てられていて良かったデス。
リンカーンはこの戦争で亡くなった命は、ただ奴隷解放のために犠牲になったのではないと、国民に納得させたとのコトでしたので、痛ましいシーンを全面には出さなかったのかと思いマス。
そのおかげで、とても爽やかな作品になっていマス。

“奴隷制度が間違っていないというなら、この世に間違いなどない”
人種・性別・宗教など自分と違うモノを受け入れる精神。
彼を暗殺した者がいて、おそらくその者の子孫がこの地上にいるワケですが、殺人そのものは許されるコトではないけれど、反対の意見を持つ人がいるコトは認めるべきなのデスよね。
今の自分自身にも身につまされる部分があると感じ、リンカーンの精神を少しでもこれからの自分に反映させたいと思いました。


とにかく素晴らしい作品デス!!
劇場でみてもらいたいし、どんな形でも多くの人にみてもらいたいデス。




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