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これは日記というか、何というか・・・気まぐれ記?
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今日は今年初めての映画館での映画鑑賞。

カタツムリです@@@

今年の記念すべき第一作目は、『アメリカン・スナイパー』。

クリント・イーストウッド監督。
実在の米狙撃兵 クリス・カイルについてのお話。


弟を守る番犬のような強い存在になるように厳格に教育されたものの、ロデオカウボーイとして放浪の生活をしていたクリス。
何の目的もなく、ただ時間だけが過ぎていく日々に嫌気がさし、何か意味のあるコトを成し遂げたいと考えるようになる。
アメリカ大使館爆破事件をきっかけに、陸軍特殊部隊であるネイビーシールズに入隊することを決意。
厳しい訓練の末、正式な隊員となり、狙撃手としての腕を買われる。
一方、プライベートではバーで出会った女性・タヤと結婚。
新婚で幸せな生活を送るはずだったが、アメリカ同時多発テロにより国はイラクに潜む首謀者を挙げるため戦争を勃発し、クリスも派遣されるコトになる。
狙撃手として初めて仕留めたのは、対戦車手榴弾を抱えた子供と女。
以降、クリスは160人もの“敵”を射殺。
隊の中では英雄扱い。
しかし、仲間を失い、弔い合戦のように力に力で対抗し、一ミリでも判断を誤れば命取りとなる極限の緊張状態の中で、敵とはいえヒトを殺さなければならない現実に、やがて心も蝕まれていく。
せっかく帰還しても心休まらない。
息子や娘に恵まれても、心は戦場にあって、家族のもとにない。
自分が戦場にいくべきだと考えた意義を必死で見出だしながら、仲間やその他の多くの犠牲を無駄にする訳にはいかず、家族に寄り添うことができない。
果たして、クリスは救われるのか…。というお話。


誰がとは言いませんが、この世の中には端から見たら理不尽な考え方を、平気で“正義”だと振りかざす人がいマス。
残念ながら、人間界には難しく根深い問題があって、人種や宗教などの違いにより争いが絶えるコトはあり得ないのが現実デス。
どちらが敵とか味方とか言えない、それぞれの立場での“正義”に基づいて戦っていて、前述した理不尽な考えもその人にとっては“正義”なんデスよね。
そして今、こうしている間にも多くの命が犠牲になっていて、その大半は子供や女性など無力な一般人たち。
クリスは入隊した時、“国を守るコトが使命”だと信じて疑わなかったのに、実戦で人を撃ち殺し、仲間が相手のスナイパーの銃弾に倒れ、様々な形の人の死や不幸を目の当たりにして、その正義が揺らいでいきマス。
それは武力に武力で対抗した結果であり、もとを正せば、相手も人間でヒトの子・ヒトの親であり、味方の仇を討ったからと言ってスッキリするワケはないんデス。
どんなに戦禍を上げても虚しいだけ。
でも、軍人さんはそれが仕事であり、心は別のところにあってもその任務に忠実である必要がありマス。
その葛藤の様が繊細に描かれていて、板挟みの苦しい心境がよく表現されていました。
自分の子どもと同じくらいの子どもが、無知なコトをいいことに爆弾を抱えて突入させられたり、武器を取らされたりしている。
でも身を守るためには、たとえ子どもでも討たなければならない。
そんな悲しい現実・事実がこの世には存在するコトをワタシたちは忘れてはいけないんだと気づかされマス。

そして、この作品は戦場で心を失った兵士が再び心を取り戻す過程も描いていて、クリスは除隊しても人のためになる手段を見出だしていきマス。
ホントに優しくて、真に強い方なんデスね。
戦場で心が傷ついた元兵士は、銃にのみ絶対的な信頼を寄せていて、だからこそ射撃をするコトで心の安定を図るんだそうデス。
ガンセラピーといったカンジでしょうか。
それを実践し多くの元兵士の心を救い、武器を取らなくても、誰かの(何かの)役に立つコトは出来るコトを伝えていマス。
そして、衝撃的なラスト。
実在の人物のお話デスから、この方が今どうしているかご存じの方はいらっしゃると思いマス。
でもこの丁寧な心の再生の過程を見ていただけにショック過ぎました。
ワタシはエンドロールの最後まで見る派なんデスけど、この作品はエンドロールが延々無音。
でも無音でないと心落ち着けるコトが出来ないくらい、作品中の展開の起伏も激しかったし、ラストの衝撃も大きかったんデス。

内容的には非常に興味深くて、戦闘シーンなどハラハラさせられる展開がテンポよく散りばめられていて、あっという間の2時間でした。
特に終盤の砂嵐の中での戦闘では、ハラハラドキドキしすぎて、その窮地から脱してもずっと胸苦しくて、ホント心臓に悪かったデス(-_-;)
ホント、そのくらいリアリティもあって、あれが現実であるコトが恐ろしいくらいでした。


今、現在も日本がテロの標的となったりして、身近に起こりうる他人事ではない現実が描かれている作品デス。
今だからこそ、見る必要のある作品だと思いマス。
ぜひ多くの方に見てもらいたいデス。
同じ立場になったとしても、ワタシたちは解決の道を誤ってはいけないんデス。


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