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これは日記というか、何というか・・・気まぐれ記?
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予告通り、小説を読んでから改めて映画を見に行ってきました。

カタツムリです@@@


今回は感銘というより、前回(12月の公開直後に見た時)より深い悲しみに襲われて、涙が止まりませんでした。
久々に気持ちが重くなりました。
脚本は原作のイメージをほぼ崩さず、むしろ行間を穴埋めしている部分もあり、俳優さんたちの生のイメージと小説の内容がオーバーラップしたためリアルに感情が伝わってきたのカモしれません。
原作にあって脚本にない、「あと一週間、(教え子たちを特攻に送り出す)苦しみと重圧に耐えられれば生き残るコトが出来たのに…」という何とも言えない虚しさも巡ったので、余計に悔しかったんだと思います。
映像作品を見てから原作を読んで、イメージを損なわなかった作品です。

強いて言うなら、原作のエピローグで描かれていた通り、家族の写真は宮部とともに最期まで離れないでいて欲しかったですね。
宮部久蔵のモデルとされている方も、その遺書の中で愛児のおもちゃを一緒に持っていくと言っていたように、宮部にもその最期まで家族と繋がっている証を持ち続けていて欲しかったかなと。あの写真が、宮部が松乃と清子の元に戻る時の道標になるような気がしていたので。
そして何より、敵空母に到達した宮部の遺体に、写真を戻して水葬してくれた米兵の心意気が薄まってしまう気がして、それはならないと思いました。

そして、改めて岡田くんの演技が素晴らしいと思いました。
教え子たちを特攻に送り出していた地獄の日々の中で、景浦に「どうすればいい…」と呆然と繰り返す鬱の状態や、家族の元へ帰るかのような穏やかな表情で特攻の任務を遂行する時、そして、敵鑑に突っ込む時の人間的な迷いと憂いと決意の入り混じった表情。
原作で描写されている宮部の心の動きを、ホントに繊細かつ丁寧に演じているのがよく分かりました。
特に心に残ったのは、特攻に向かう機体の不調を見抜いた時の何とも言えない迷いの表情。
なかなか頭から離れないですね。


久々に心に残る作品に出会えました。
DVDになったら、買うと思いマス。
こんなコト言うのは、“其の壱”に続いて不謹慎かと思いマスが、この作品で俳優・岡田准一にアカデミー賞を獲らせてあげたい。
ホントに心揺さぶる演技の出来る俳優さんの一人に、間違いなくなっていると思いマス。




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